就労ビザ東京ドットコム │ ビザが取得できるか?初回相談で無料診断

就労ビザ東京ドットコム

【対応地域】オンライン申請で全国対応中

03-4400-6535

電話受付時間 : 平日10:00~19:00 休業日:土日祝日(事前予約で休日も対応可)

メール対応は24時間受け付けております。

お問い合わせはこちら

ウズベキスタン人を日本で雇用するための学歴要件とは?技人国(ぎじんこく)ビザは取れる?|教育制度を徹底解説

近年採用が増えているウズベキスタン人材。その履歴書にある「カレッジ卒」は日本の「大卒」と同等なのか、あるいは旧制度「9+3制」とは何か。こうした学歴評価の壁に直面していませんか。

ウズベキスタンの教育制度は、ソ連からの独立後、独自の変遷を遂げており、特に「アカデミック・リツェイ」や「プロフェッショナル・カレッジ」の扱いは、日本の人事担当者にとって非常に分かりにくいのが現状です。

本記事では、就労ビザの専門家が、複雑なウズベキスタンの教育制度を紐解きます。特に、採用担当者が誤解しやすい「カレッジ」の位置づけと、日本の就労ビザ要件との関連性を明確に解説します。この記事を読めば、学歴誤認による採用の失敗やビザ不許可のリスクを避け、優秀な人材を確実に見抜くことができます。

まずは結論!日本と違うウズベキスタンの教育制度 比較表

ウズベキスタンの教育制度を理解する上で、まず押さえるべきは、近年の制度変更と日本との違いです。最初に、重要なポイントを比較表で確認しましょう。特に「カレッジは大学ではない」という点を念頭に置くことが、採用ミスマッチを防ぐ最大の鍵となります。

項目 ウズベキスタン 日本
義務教育 11年間(1年生~11年生) 9年間
学歴の分岐点 9年生修了時(旧制度) 中学校卒業時
新学期開始 9月 4月
大学(学士)の修業年限 4年制 4年制

学制の変遷:「9+3制」から現在の「11年制義務教育」へ

ウズベキスタンの教育制度を理解する上で重要なのは、学制の大きな変更があったことです。かつては、9年間の基礎教育の後、「アカデミック・リツェイ」または「プロフェッショナル・カレッジ」で3年間学ぶ「9+3制」が主流でした。しかし、2017年度から制度改革が進み、現在では11年間の一貫した学校教育(一般中等教育)が義務教育となっています。

日本との主な違い(義務教育期間、学期、大学の学位)

現行制度では、義務教育が11年間と日本より長くなっています。新学期は9月に始まり、翌年5月に終わる2学期制が基本です。また、高等教育では、日本の「学士」に相当する「バカラヴル(Bakalavr)」「修士」に相当する「マギストル(Magistr)」という学位が授与されます。

学歴評価の最重要ポイント:「カレッジ」は大学ではない

採用担当者が最も注意すべき点は、旧制度の「プロフェッショナル・カレッジ」の卒業は、日本の「大学卒業」にはあたらないことです。これは日本の「専門学校」や「高等専門学校(高専)」に近い位置づけの教育機関であり、大学(学士課程)とは明確に区別されます。この違いが、就労ビザの申請結果を大きく左右します。

ウズベキスタンの教育課程をステージ別に解説


ウズベキスタンの現在の11年制義務教育と、その後の高等教育への流れをステージごとに見ていきましょう。

1. 就学前教育(3歳~7歳)

日本の幼稚園や保育園にあたる、義務教育前の教育段階です。基本的な社会性や学習習慣を身につける場として、都市部を中心に普及しています。

2. 一般中等教育(1年生~11年生):11年間の義務教育

現在の制度の中心となるのが、7歳から始まる11年間の一般中等教育です。この期間がすべて義務教育とされています。この11年間は、さらに3つの段階に分かれています。

  • 初等教育(1〜4年生):日本の小学校低学年に相当。
  • 基礎中等教育(5~9年生):日本の小学校高学年から中学校に相当。旧制度では、この9年生修了時点で進路が分岐。
  • 一般中等教育(10~11年生):日本の高校に相当。大学入学試験の受験資格が得られる。

3. 高等教育(大学・大学院)

11年間の義務教育を修了し、全国統一試験に合格した者が高等教育機関へ進学します。主な学位は4年制の「バカラヴル(学士)」と、その後に進学する2年制の「マギストル(修士)」です。

24時間受付中!
メールで無料相談はこちらから
お電話でのお問い合わせは
03-4400-6535
【対応時間:10:00~19:00(月~金)】【休日:土日祝日】

【最重要】「カレッジ卒」を正しく理解する(中等専門職業教育)

ウズベキスタン人材の履歴書でよく見かける「カレッジ卒」。これを正しく理解することが、採用を成功させるための最大のポイントです。ここでは、特に旧「9+3制」下で教育を受けた人材を評価するために不可欠な知識を解説します。

過去の「9+3制」が生んだ混乱:「リツェイ」と「カレッジ」

2017年以前の制度では、9年生を修了した生徒は、原則として「アカデミック・リツェイ」か「プロフェッショナル・カレッジ」のいずれかに進学する必要がありました。これらはどちらも3年制で、日本の高校とは異なる独特の位置づけです。

  • アカデミック・リツェイ:大学進学に特化した教育機関。日本の普通科高校に近い。
  • プロフェッショナル・カレッジ:卒業後の就職を目指し、専門技術や知識を学ぶ機関。日本の専門学校や工業高校に近い。

【重要】リツェイ/カレッジの卒業は「大学卒業」には相当しない

最も重要なことは、アカデミック・リツェイ、プロフェッショナル・カレッジのどちらを卒業しても、それは日本の「大学卒業」とは見なされないということです。これらはあくまで後期中等教育(高校レベル)に専門性を加えた教育段階であり、高等教育(大学レベル)とは明確に区別されています。

【専門家の視点】ウズベキスタンの学歴と日本の就労ビザ要件


それでは、どの学歴であれば日本の就労ビザ(技術・人文知識・国際業務)の要件を満たすのでしょうか。ビザ申請の実務に基づき、専門家の視点から詳しく解説します。

結論:「バカラヴル(学士)」の学位が就労ビザの学歴要件

日本の「技術・人文知識・国際業務」ビザを取得するためには、ウズベキスタンの4年制大学を卒業し、「バカラヴル(Bakalavr)」の学位を授与されていることが原則として必要です。この学位が、日本の「学士」に相当すると出入国在留管理庁によって判断されます。

なぜ「カレッジのディプロム」では不十分なのか?

プロフェッショナル・カレッジ等を卒業して得られる「ディプロム」は、中等専門職業教育の修了証明だからです。これは高等教育機関(大学)の学位(バカラヴル)とは異なるため、就労ビザの学歴要件である「大学を卒業し、又はこれと同等以上の教育を受けたこと」には該当しません。

「マギストル(修士)」は高度専門職ビザの取得で有利に

ウズベキスタンの大学院で取得できる「マギストル(Magistr)」は、日本の「修士」に相当します。この学位を持つ優秀な人材は、より優遇措置の多い「高度専門職」ビザのポイント計算において「修士号」として加点され、採用において大きなアドバンテージとなります。

採用時に確認すべき卒業証明書「ディプロム」の見分け方

採用時には、必ず卒業証明書である「ディプロム」の原本(または鮮明なコピー)を確認してください。確認すべきは、授与された資格が中等専門職業教育のものか、高等教育(大学)のものか、という点です。証明書に「BAKALAVR」の記載があれば、学士号(大卒)と判断できます。不明な場合は、安易に判断せず専門家にご相談ください。

24時間受付中!
メールで無料相談はこちらから
お電話でのお問い合わせは
03-4400-6535
【対応時間:10:00~19:00(月~金)】【休日:土日祝日】

【参考】ウズベキスタンの高等教育と主要大学

ウズベキスタンには、質の高い教育を提供する大学が数多く存在します。ここでは、高等教育の概要と代表的な大学を紹介します。

ウズベキスタンの大学入学試験制度

ウズベキスタンでは、11年間の一般中等教育を修了した者が、毎年7月に行われる全国統一国家テストを受験します。このテストの成績によって、国公立大学への入学可否が決まる、非常に競争の激しい試験です。

大学の種類と主要大学

ウズベキスタンの高等教育は国立大学が中心ですが、近年では私立大学や海外の有名大学の分校も設立されています。代表的な大学には以下のようなものがあります。

  • タシケント国立大学:国内で最も歴史と権威のある総合大学の一つ。
  • タシケント情報技術大学:IT・通信分野の専門家を養成するトップ大学。
  • 世界経済外交大学:国際関係、国際法、経済学などの分野でエリートを養成。

ウズベキスタンの教育制度に関するよくある質問(Q&A)

Q1. ウズベキスタンの卒業証明書にアポスティーユは必要ですか?
A. はい、必要です。ウズベキスタンはハーグ条約の加盟国です。したがって、ウズベキスタンの大学の卒業証明書などを日本で公式な書類として使用する際には、現地の管轄当局によるアポスティーユ認証が求められます。
Q2. 教育制度が「9+3制」から「11年制」に変わったのはいつですか?
A. 2017年の大統領令により、2017-2018年度から段階的に移行が開始されました。そのため、現在20代半ば以上の候補者は「9+3制」で教育を受けている可能性が高いです。採用時には、どちらの制度下で学んだかを確認することも有効です。
Q3. ウズベキスタンに日本人学校はありますか?
A. はい、首都タシケントに「タシケント日本人学校」があります。小学部と中学部が設置されており、日本の学習指導要領に沿った教育を受けることが可能です。
Q4. 採用時に「ディプロム」以外に確認すべき書類はありますか?
A. 履修科目の一覧が記載された「成績証明書」の提出を求めることを強く推奨します。これにより、候補者が大学で何を専門的に学んだのかを具体的に把握でき、日本での職務内容との関連性を証明する上で重要な資料となります。

まとめ:ウズベキスタンの教育制度を正しく理解し、採用ミスマッチを防ごう

ウズベキスタン教育制度の重要ポイント

複雑に見えるウズベキスタンの教育制度ですが、採用担当者が押さえるべきポイントは明確です。

  • 義務教育は11年制。それ以前は「9+3制」だった。
  • 「カレッジ」や「リツェイ」の卒業は、日本の大卒にはあたらない。
  • 就労ビザの学歴要件は、原則として4年制大学卒業「バカラヴル(学士)」以上。
  • 採用時には、「ディプロム」の種類を必ず確認すること。

正しい学歴評価が、ビザ取得と優秀な人材確保の鍵

ウズベキスタン人材の採用で最も重要なのは、彼らの学歴を日本の基準に照らして正しく評価することです。特に「カレッジ卒」を「大卒」と誤認してしまうと、ビザが不許可になるだけでなく、採用計画全体が頓挫するリスクさえあります。専門的な知識が必要な場面では、ぜひ私たちのような専門家をご活用ください。

就労ビザ東京ドットコムは、外国人ビザ申請の専門家です。年間350件超のサポート実績。オンライン申請で全国の入国管理局への申請代行が可能です。失敗しないビザ申請ならお任せください。

24時間受付中!
メールで無料相談はこちらから
お電話でのお問い合わせは
03-4400-6535
【対応時間:10:00~19:00(月~金)】【休日:土日祝日】
関連するオススメ記事はこちら
【記事監修者】

行政書士法人35
代表行政書士 萩台 紘史

2021年4月 SANGO行政書士事務所を開業
2023年9月 法人化に伴い「行政書士法人35」を設立

外国人の就労ビザ申請に専門特化した事務所として年間350件超の就労ビザ申請をサポート

Return Top